Zoho Campaignsは、HTMLの知識がなくても簡単に利用できるメールマーケティングサービスです。本コラムでは、ZOHOが提供するZoho Campaigns について、その概要や特徴、使い方を解説します。
Zoho Campaignsの概要
引用元:Zoho Campaigns
Zoho Campaignsとは、ZOHOが提供するメールメーケティングサービスです。具体的には、指定した顧客に対して一括メール送信やメルマガ配信を行うことが可能です。また、メールを配信するだけでなく、配信したメールの開封率などの評価分析もできるため、マーケティングを目的としたメール配信におすすめのサービスと言えます。
Zoho Campaignsの特徴
ここでは、Zoho Campaigns の特徴について以下の3つを解説します。
初心者にも使いやすい
Zoho Campaigns では、HTMLメールを簡単なドラッグ&ドロップ操作で作成することが可能で、メールテンプレートも豊富に用意されています。さらに、ユーザーインターフェースも直感的で使いやすく、これからメール配信を検討している方でもスムーズに作成や配信ができることが特徴です。
コストパフォーマンスが高い
Zoho Campaigns の特徴として次に挙げられるのが、コストパフォーマンスの高さです。Zoho Campaigns は無料から始めることができ、無料プランでも最大2,000件の連絡先や、月6,000件のメール配信が可能です。ただし、無料プランの場合、システムを利用できるユーザー数が5人までとなっていますので、もう少し大きい規模で利用したい場合は有料プランへのアップグレードが必要となります。
有料プランにも低コストでアップグレードすることができます。一般的なメールマーケティングを行いたい場合にはスタンダードプランを選択し、年間払いで月額360円で利用が可能になります。スタンダードプランの場合、メール送信数の上限はなく、ユーザー数も10人まで利用可能です。また、ショートメッセージにキャンペーンを送信するSMSマーケティングの活用や、指定したルールに基づいて自動的に処理を行う、ワークフローの使用ができるようになります。
本格的にメールマーケティングを活用したい場合には、プロフェッショナルプランにアップグレードが必要です。プロフェッショナルプランでは、スタンダードプランの内容に加えて、ユーザー数制限が20人までとなり、高度なワークフローや、購入後のフォローアップ、ポップアップフォームなどの利用が可能となります。また、受信者のタイムゾーンに合わせたメール送信なども活用することができるようになります。
プロフェッショナルプランは年間払いで月額540円となっており、この金額で本格的なメールマーケティングを行うことができるZoho Campaigns はコストパフォーマンスで優れていると言えます。
連携機能が充実している
Zoho Campaigns は、CRMツールと連携することで強みを発揮します。ZOHOが提供しているZoho CRM と連携することで、顧客データを同期し、その顧客データから任意でメール配信リストをすぐに作成することが可能です。また、配信したメールに対する反応は、Zoho CRM上の見込み客や連絡先といった各データに自動で取り込まれ、メールを開封した見込み客をリストで抽出することも可能です。また、メール開封率が低い顧客を特定することで、フォローアップを行うことも可能です。このようにZoho CRM と連携することで、メール配信という視点だけでなく、マーケティング全体の視点から顧客を分析することができます。
Zoho CRM 以外にも、Zoho WorkDriveというクラウドストレージサービスや、オンラインイベント管理ソフトウェアであるZooho Backstage と連携することでさらにマーケティングの幅を広げることができます。このように、さまざまなシステムと連携することができる点が、Zoho Campaigns 、ひいてはZOHO製品の特徴と言えるでしょう。
日本語サポートが充実している
ZOHOはインドに本社を持つ海外製の製品です。日本にもゾーホージャパン株式会社を展開しており、日本国内での普及も進んでいますが、まだまだ日本語翻訳やサポートに問題があることが懸念されています。
しかし、Zoho Campaigns は専任スタッフによる日本語でのカスタマーサポートや、ヘルプコンテンツが充実しており、これから導入したい方にとっても優しいサポートの環境が整えられています。
Zoho Campaigns でメールキャンペーンを作成してみよう
ここからは、実際にZoho Campaigns を使ってメール作成を行う方法を解説します。
Zoho Campaignsのアカウントを作成する
まずはアカウントを作成します。Zoho Campaigns公式サイトに遷移し、メールアドレスなどの情報を入力し、「無料でサインアップ」を選択します。これでアカウントの作成が完了します。
メールキャンペーンを作成する
アカウント作成が完了したら早速メールキャンペーンを作成していきましょう。
画面左側から、「キャンペーン」を選択します。
遷移後の画面中央に「キャンペーンを作成する」というボタンがあるため、こちらをクリックします。
次の画面で、配信するメールキャンペーンの種類を選択します。通常のメールキャンペーンをはじめ、Webセミナーの宣伝やイベントの招待メール、イベント用のWebページ作成など、その用途に応じてさまざまなテンプレートから選択可能です。今回はRegular email を選択し、通常のメールテンプレートから作成していきます。
カーソルを合わせると、[新しく作成する]というボタンが出てくるため、クリックします。
クリックすると、ポップアップが表示されるため、キャンペーン名を入力します。今回はキャンペーン名を「Webセミナーのご案内」とし、[保存して続ける]をクリックします。
続いて、キャンペーンの件名や配信元、受信者を選択し、本文を作成します。
今回は件名、配信元、受信者を以下の通り設定を行います。
・件名:Webセミナーのご案内
・配信元:アカウントに登録しているメールアドレス
・受信者:My Sample List(アカウントに用意されているサンプル)
ちなみに受信者は、[受信者を追加する]をクリックし、「リスト」または「セグメント」から選択します。なお、セグメントは有料プランからのみ選択可能です。
受信者のリストは下図の通り[+]から作成することが可能です。
続いて、本文を作成します。
[本文を作成する]をクリックします。
本文のテンプレートを選択します。
Zoho Campaigns にはあらかじめいくつかのデザインテンプレートが存在していますが、今回は基本のテンプレートを選択します。
基本のテンプレートから、デザインを選択します。ここでデザインを選択することで、用途や目的に応じた形式で本文を作成することができます。
今回は、Simple Text を選択します。
遷移後の画面で本文を作成します。
画面左側から項目をドラッグ&ドロップすることでメールを作成することができます。
試しにテキスト項目をドラッグ&ドロップしてみましょう。
本文を以下の通り作成しました。
Zoho Campaigns には、差し込みタグというものが存在します。
差し込みタグとは、メールを一括送信する際に、それぞれの受信者ごとに異なる情報を挿入するための機能です。Zoho CRM と連携することで、
例えば、差し込みタグを使って、「姓」「名」を指定しておけば、自動メールに「山田」「太郎」のように、各顧客の名前が自動で挿入されます。
差し込みタグは、[差し込みタグ]をクリックすることで挿入可能です。表示された選択肢の中から、指定する項目を選ぶことができます。
注意点として、メール配信を行う際には、特定電子メール法が適用されるため、「送信者情報」「配信停止リンク」「問い合わせ先」を記載することが義務付けられています。そのため、本文の最後にこれらを記載します。
画面右上「続ける」をクリックします。これで本文の作成は完了です。
まとめ
Zoho Campaignsを活用することで、効果的なメルマガ配信・一括メール配信を行うことが可能になります。低コストかつ直感的な操作性が特徴のZoho Campaignsを活用することで、マーケティングの幅を広げ、売上の拡大につなげましょう。
株式会社ArchRiseでは、Zoho をはじめとするCRMの構築や他社からのリプレイスに対応しています。顧客を適切に管理し、信頼を構築、売上の拡大につなげたいというクライアントのご依頼を徹底的にサポートします。ご相談は無料のため、興味があればぜひお問い合わせください。
あなたのビジネスでの成功を心より応援しています。本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。