Zoho OneはZoho が提供する、ビジネスに必要なアプリケーションをオールインワンで提供するクラウド型業務管理システムです。45種類以上のアプリケーションが含まれており、顧客管理であるCRM、プロジェクト管理、会計、メールマーケティングなど、業務に必要なあらゆるツールを1つのプラットフォームで利用できます。このツールは、中小企業から大企業まで、業務効率を向上させたい企業に最適です。
本コラムでは、Zoho One の概要からそのメリット・デメリット、料金プランまで、丁寧にわかりやすく解説しています。
Zoho Oneを導入することで、複数のツールを1つにまとめることができ、情報の分散やデータ管理の手間を大幅に削減できます。また、すべてのアプリケーションが連携して動作するため、業務プロセス全体がスムーズになります。
業務効率化を検討している方、Zoho を導入したいと考えている方にとって役立つ情報を提供します。ぜひ最後までご覧ください!
Zoho One を提供する「Zoho」とは?
Zoho One の解説の前に、Zoho One を含めさまざまなビジネスツール・アプリケーションを提供しているZoho社について解説します。
引用元:Zoho 公式サイト
Zoho社は、クラウドベースのソフトウェアを提供する企業で、営業、マーケティング、財務、プロジェクト管理、カスタマーサポートなどの多岐にわたる業務を支援するツールを展開しています。その柔軟性やコストパフォーマンスの高さ、そして直感的な操作性により、世界中で幅広い規模の企業に導入されています。世界で25万社以上がZohoのアプリケーションを導入しており、日本国内ではまだまだ認知度が低い企業ですが、今後国内での導入が増えていくことが期待されています。
Zohoと、Zoho が提供するその他のアプリケーションの詳細については、以下のコラムでも紹介しています。気になる方はぜひこちらもお読みください。
Zoho One とは?
引用元:Zoho One 公式サイト
冒頭でも紹介しましたが、Zoho One は、ビジネスにおいて発生する業務を効率化するための、Zohoが提供する45種類以上のアプリケーションが含まれたパッケージツールです。
CRM、プロジェクト管理、会計、メールマーケティングなど、業務に必要なあらゆるツールを1つのプラットフォームで利用できます。
Zoho CRM Plus やZoho One などのような、Zoho が提供しているパッケージ製品は全部で7つありますが、Zoho One はその中でも最もプレミアムな製品となっています。
Zoho Oneの主な機能と料金プランをまとめて解説
機能
Zoho One に含まれているツールは非常に多く、これ1つで営業、マーケティング、サポート、会計、人事管理、業務の効率化といったあらゆる業務をサポートしてくれます。もちろんアプリケーション同士の連携も可能で、使い方によっては、組織全体で行う業務をZoho One でまかなうことが可能です。すべての業務を自動化、一元管理することで、劇的に業務効率を向上させることが可能です。
Zoho Oneで実現できる業務の一例を、以下の通り紹介します。
CRM(顧客管理)
Zoho CRM などを活用して顧客データを一元管理し、営業プロセスを最適化できます。
プロジェクト管理
Zoho Projectsを利用してタスクを整理し、チーム間の連携を向上させます。
メールマーケティング
Zoho Campaignsでターゲットを絞った効果的なmail配信が可能となります。
会計管理
Zoho Booksで請求書の発行や経費精算を簡単に行えます。
問い合わせ対応
Zoho SalesIQを使って顧客対応やコミュニケーションを効率化できます。
なお、これらすべてのアプリが連携して動作するため、データの一貫性が保たれ、業務の手間を大幅に削減できます。
費用
Zoho One の料金プランは2種類存在し、全従業員が利用するか一部従業員のみが利用するかによってプランが異なります。
全従業員利用プラン
全従業員利用プランの場合、4,440円/従業員/月(税別・年額支払い)で利用することができます。かなり低めのコスト設定となっていてお得に利用することができます。
一部従業員での利用プラン
一部従業員での利用プランの場合、10,800円/ユーザー/月(税別・年額支払い)で利用することができます。利用するユーザーの数によっては全従業員用のプランよりも安く抑えることができますので、自社の形態に合わせてプランを選択しましょう。
Zoho One に含まれる人気のおすすめツールを紹介
Zoho Oneはさまざまなアプリケーションをまとめたパッケージ製品ですが、そのアプリの中で、特に人気の高いものをいくつか紹介します
Zoho CRM
引用元:ZohoCRM
Zoho のサービスにおいて最も有名なのが、Zoho CRM です。Zoho CRM は、顧客情報を一元管理し、営業プロセスを可視化するためのサービスです。多くの企業が抱える課題の一つに、顧客情報を記録、収集しているのに、それを営業活動に活用できないことが挙げられます。Zoho CRM を活用すれば、集めた顧客情報を一元管理し、その情報をもとに、顧客フォローやマーケティング施策を行うことが可能になります。顧客情報の分析や、グラフでの可視化など、通常業務で行うにはハードルが高いことも、Zoho CRM を活用すれば効率的に作成可能で、業務効率化と生産性の向上を実現できます。他にも、リード管理、パイプラインの追跡、フォローアップの自動化が可能で、営業チームの効率を大幅に向上させます。
Zoho CRM については以下の記事でも紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください。
Zoho CRMのログイン/サインイン方法!開けない時の解決法
Zoho CRMとZoho CRM Plusの違いは?機能・料金・プランについて徹底解説
Zoho Books
引用元:Zoho Books
Zoho Books は、財務を管理し、ビジネスワークフローを自動化することで、チームで共同作業を行うのに役立つオンライン会計ソフトウェアです。
会計・請求・経理・見積りソフトがセットになっており、他のZohoサービスと連携することで在庫管理もできます。チームで経理業務を管理したい場合にオススメのサービスです。具体的には、テンプレートを活用した請求書の簡単作成や、銀行口座との連携による銀行との取引履歴の自動取得、在庫管理、顧客情報と連携することで請求書発行の際の連絡先確認などがスムーズに行えます。
Zoho SalesIQ
引用元:Zoho SalesIQ
Zoho SalesIQ は、Webサイトにコードを加えるだけで作成可能なチャットボットです。ユーザーがWebサイトに訪問し、質問を行った場合、チャットを使ってリアルタイムで回答することができるのに加えて、あなたが不在の時にはあらかじめ設定しておいた内容に応じて自動で回答を送信することができます。
これらのツールは、それぞれが単体で強力な機能を持ちながら、Zoho Oneの一部として統合的に利用することで、さらなる効果を発揮します。
Zoho Oneのメリット・デメリットを紹介
Zoho One に関するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
コストパフォーマンスが優れている
Zoho One は、多機能でありながら、料金はリーズナブルです。先ほど解説した通り、全従業員で利用する場合、4,440円/従業員/月(税別・年額支払い)で利用可能であり、他社のサービスでは3〜5倍ほどの料金設定になっている場合もあります。このコストの低さでさまざまな業務を効率化できる点は、Zoho One の大きな強みと言えます。
カスタマイズ性が高い
Zoho One を含むZoho のアプリケーションは非常にカスタマイズ性が高く、自社のニーズに合わせて柔軟にシステムを変更することができます。他社のサービスの中には、構造が決まっており設定を変更することができないというものも存在し、使いにくさを感じてしまうケースも珍しくありません。その点、Zoho One はカスタマイズ性に優れているため、ストレスなく業務を行うことが可能です。
データの一元管理が可能
Zoho One はさまざまなアプリケーションが内包されていますが、それぞれのアプリケーションは連携することができます。そのため、データが一元化され、管理が非常に効率化されます。
サポートが充実している
Zohoのサポートチームが常に利用可能であり、操作がわからない場合や気になる点があればいつでも問い合わせを行い、迅速に解決することが可能です。
デメリット
初期構築に時間を要する
これはZoho One に限らず、データ管理を行うビジネスアプリケーションに共通するデメリットになりますが、初めて利用する場合、自社のニーズを把握し、どのような機能を設けるか、また、どのようなカスタマイズを行うかを明確にするために時間がかかってしまいます。ただし、サポートも充実しているため、問い合わせや教育、トレーニングによって徐々に慣れてくるでしょう。
国内での認知が低く翻訳機能が曖昧
Zoho のシステムは世界中で多くの企業に導入されていますが、日本国内においてはまだ導入がそこまで進んでいません。そのため、現時点では日本語翻訳の環境が整っておらず、分かりにくいと感じる時があります。
しかし、Zoho にはZoho コミュニティという、Zoho 利用者の交流の場が設けられており、ここで不明点に関して質問を行うと、Zoho の操作に詳しいユーザーが回答を行ってくれます。また、サポートも充実しているため、問題なく利用することができます。
なお、Zoho は日本国内においても今後導入が進んでいくと期待されており、それに向けて日本語翻訳の環境も整えられていくでしょう。
引用元:Zoho コミュニティ
Zoho One の利用開始方法
Zoho Oneの利用開始方法について解説します。
公式サイトからアカウントを作成する
Zoho One 公式サイトからアカウントを作成し、まずは無料トライアル版で機能を確認しましょう。無料トライアルは30日間の期間があります。
プランを選定する
利用するプランを「全従業員」と「一部従業員」から選択します。
ライセンスを購入する
無料トライアル期間が終了した後に有料プランを契約する場合は、管理パネルからアップグレードすることで本登録することができます。ライセンス規約に同意し、支払い情報を入力します。
ちなみに1年間でまとめて契約する年間契約の場合、月額で契約する月間契約よりも料金が割安となります。
株式会社ArchRiseはZoho 導入支援に対応しています。
株式会社ArchRiseはZoho 導入支援や、他社からのリプレイスについて対応可能です。「CRMを導入したいけど、何から始めたら良いか分からない」「すでにCRMを導入しているけどコストがかかっており、安いシステムに以降したい」と考えている方に、最後まで寄り添うパートナーとして、全力で支援します。ぜひお気軽にお問い合わせください。ご相談は無料です!
まとめ | 中小企業やシステムを1つにまとめたい企業におすすめ
Zoho Oneは、多機能でコストパフォーマンスに優れたビジネスツールです。中小企業や業務を一元管理で効率化したい企業にとって、非常に有用な選択肢となるでしょう。
この記事で紹介した基本概要や活用方法を参考に、自社のニーズに合わせて導入を検討してみてください。統合されたプラットフォームを活用することで、業務効率や生産性が向上し、ビジネスの成長を後押しします。
Zoho Oneを活用することで、企業は単なるツールの集約だけでなく、業務プロセス全体を最適化し、データ駆動型の意思決定を実現できます。この一貫したプラットフォームは、競争力を高める重要な武器となるでしょう。
あなたのビジネスの成功を心から応援しています!最後までお読みいただきありがとうございました。