Googleリスティング広告とは?メリット・デメリットと始め方・効果的な運用方法を徹底解説

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リスティング広告は、検索結果に表示される広告の一種で、検索ユーザーの意図に合ったターゲティングが可能な強力なマーケティング手法です。しかし、効果的に運用するためには、適切なキーワード選定、広告の最適化、継続的な改善が必要です。

本記事では、Googleリスティング広告の基本的な仕組み、運用方法、成功事例、費用対効果を高めるコツまで詳しく解説します。リスティング広告を活用して売上を伸ばしたい企業担当者や広告運用初心者にとって役立つ情報を提供します。ぜひ最後までお読みください。

目次

Google リスティング広告とは?基礎知識について解説

まずは、リスティング広告の基礎知識について紹介します。リスティング広告の概要や費用、ディスプレイ広告との違いまで解説します。

リスティング広告とは?

リスティング広告の画像1

リスティング広告とは、検索連動型広告とも呼ばれ、検索エンジンの検索結果ページやWebサイトの画面上に表示・掲載されるテキスト広告のことです。ユーザーが特定の検索キーワードを検索した際に、そのキーワードに関連する広告が掲載されるため、検索意図に基づく、比較的高いターゲティング精度が特徴で、ウェブ広告の中で最も費用対効果が高い広告の一つです。
Google広告やYahoo!広告が代表的なプラットフォームであり、地域や時間、デバイスなど、さまざまな条件に基づいて広告を配信できる柔軟性を備えています。

また、リスティング広告は、Google広告やYahoo!広告などのプラットフォームを通じて出稿され、クリック課金型(PPC:Pay-Per-Click)で費用が発生します。この広告形式は、ユーザーの検索意図に応じた広告を表示できるため、高いコンバージョン率が期待できます。

リスティング広告にかかる費用は?

リスティング広告の費用は、主に「クリック単価」と「月間予算」によって決まります。クリック単価は、広告が1回クリックされるごとに発生する費用であり、広告を表示するキーワードの競争率によって変動します。例えば、競争の激しいキーワードは、クリック単価が高くなる傾向があります。月間予算は、広告主が1か月間に費やす広告費の上限を設定するもので、予算に応じて広告の表示頻度が調整されます。

また、ローカル市場においては、競争の度合いがキーワードごとに異なるため、クリック単価も変動しやすいです。リスティング広告を始める際には、まず初めに予算を設定し、その中でどのようなキーワードにどれだけの費用をかけるかを計画することが重要です。

リスティング広告とディスプレイ広告の違い

広告にはその特徴に応じてさまざまな種類が存在しますが、広告を運用する際によく活用されるものとして、リスティング広告とディスプレイ広告が挙げられます。ここでは、リスティング広告とディスプレイ広告の違いをそれぞれの表示形式や目的、ターゲットなどを比較しながら解説していきます。

リスティング広告

表示形式
ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードを入力した際に表示されるテキスト広告です。購入意欲が高いユーザーに直接アプローチできるため、コンバージョン獲得に適しています。

目的
リスティング広告は、商品やサービスを直接販売するために利用されることが多い広告であり、特定のキーワードで検索された場合に、関連する商品やサービスを表示させます。

ターゲティング
リスティング広告は、ユーザーが特定のキーワードを検索した場合に表示される広告であるという特徴から、購買意欲を持った顕在層のユーザーに配信をしたい場合に効果的です。配信を行うターゲットとして、興味・年齢・性別・地域などを任意で設定することが可能です。

ディスプレイ広告
Webサイトやアプリ上に画像や動画などのクリエイティブを用いたバナー形式で広告が表示されるのがディスプレイ広告です。主にブランド認知度の向上や潜在顧客の獲得が期待できます。instagramやfacebook、tiktokへの掲載が多く見られます。

表示形式
ディスプレイ広告は、テキスト表示されるリスティング広告とは違い、動画や画像などのグラフィックでWebサイト上に表示される広告です。主にWebサイトやアプリ内における広告スペースに表示されます。

目的
ディスプレイ広告は、ユーザーの検索意図に基づくリスティング広告とは違い、会社や商品のことを知らない潜在層ユーザーに対して、ブランド認知度を高めるためや、Webサイトへの流入数を増加させるために活用される広告です。

ターゲティング
リスティング広告と同じく、興味・年齢・性別・地域などを任意で設定することが可能です。

これらの違いや強みを理解した上で、広告の目的やターゲットユーザーに応じて、どちらの広告にするかを選択することが重要です。また、どちらかに絞るのではなく、並行して配信を行うことでメリットを発揮します。配信を行う広告の選び方も重要になるため、しっかりと考えて運用を開始することをおすすめします。

リスティング広告のメリットとは?

リスティング広告を運用することで得られるメリットを大きく分けて3つ紹介します。

即効性がある広告運用が可能

リスティング広告の最大の特徴は、配信を開始してから短期間で結果が得られる点です。検索エンジンのトップページに広告が表示されるため、新商品のプロモーションや短期キャンペーンを行う場合などに最適です。たとえば、新製品の発売日直後に広告を配信することで、ターゲットユーザーに迅速に情報を届けることができます。

ターゲティング精度が高い

リスティング広告は、ユーザーが入力したキーワードに基づいて広告を配信します。そのため、購買意欲の高いユーザーにリーチできる可能性が高く、高いコンバージョン率が期待できます。また、配信する地域や時間帯を指定することで、ターゲットをさらに絞り込むことが可能です。たとえば、ローカルビジネスでは「名古屋 ランチ おすすめ」といった地域特化型のキーワードを使用することで、名古屋、およびその周辺地域のユーザーに絞って配信を行うことができ、効果的な運用を行うことが可能となります。

費用対効果が高い

リスティング広告はクリック課金型を採用しているため、広告費用を無駄にすることなく、興味を持ったユーザーだけにコストを費やすことができます。また、広告主は日額予算や月の上限予算を設定できるため、小規模なビジネスでも手軽に始めることが可能です。また、広告効果を測定しながら柔軟に予算配分を変更することもできます。

リスティング広告のデメリットとは?

ここまでリスティング広告のメリットや運用のコツについて紹介してきましたが、リスティング広告にももちろんデメリットは存在します。リスティング広告のデメリットについて紹介します。デメリットだけでなく、対処法についても記載しています。

成果には限界がある

リスティング広告は、ユーザーが検索した結果に対して表示される広告です。それは逆に言えば、「検索されない場合は広告が配信されない」ということです。広告の表示回数はユーザーが検索する回数で決まるため、検索される数の上限は広告の表示回数の上限ということになります。また、広告が表示されたからといって必ずしもコンバージョンに繋がるわけではありません。そのため、広告の最大効果は、検索される数の上限よりも低くなります。

例えば、広告を配信するキーワードを決め、指定したキーワードに完全に一致する検索をしたユーザーに広告を配信するとします。

「広告運用 改善」というキーワードで広告を配信したとすると、月に30回の検索が見込まれるため、全ての検索で表示とクリックを獲得できたとしても30件/月の流入にしかなりません。

Google広告の画像1

このように、ユーザーが検索した回数によって獲得できるコンバージョンの数には限界が生じてしまい、このキーワードで配信を続けるといずれ天井に達してしまいます。

このような事態を防ぐ方法として、選定するキーワードにおいて、「マッチタイプ」を活用して配信するターゲットを広げることが挙げられます。マッチタイプとは、選定したキーワードと、ユーザーが検索する語句の近似性を表すものです。「広告運用 改善」というキーワードに対して、完全一致する語句を検索したユーザーに広告を表示する場合のマッチタイプは「完全一致」、設定したキーワードの前後に他のキーワードが入っていても広告を配信することができるマッチタイプは「フレーズ一致」、登録したキーワードの類義語や関連語として判断された場合に配信するマッチタイプは「部分一致」と、マッチタイプを設定することで、配信するターゲットを広げたり、逆に狭めたりすることができます。

マッチタイプを活用することで、成果の限界を広げることが可能となります。

潜在層へのアプローチが難しい

先述した通り、リスティング広告はユーザーが特定のキーワードを検索した際に、そのキーワードに関連する広告が表示されるため、意図を持って検索するユーザー(顕在層)に対しては非常に効果的な広告です。しかし、一方で、商品やお店のことを知らないユーザー(潜在層)へ認知を拡大する目的としては向いていません。広告運用をする際には、「どのようなターゲットに対してどの形式の広告を配信するのか」を明確にした上で配信を行うことが重要です。潜在層への認知拡大の場合はリスティング広告ではなく、潜在層に広告を配信できるディスプレイ広告やSNS広告等がオススメです。

キーワードによってクリック単価が変わる

リスティング広告は、選定したキーワードによって、クリック単価が変わります。広告を配信する際の予算は自由に設定が可能ですが、相場よりも低い金額を設定すると、広告が表示されない可能性があります。競争が激しい人気のキーワードを選定したい場合は、クリック単価も高くなるため、予算を考慮しながら入札を行うことが重要です。

リスティング広告のメリット・デメリットについては以下の記事でも詳しく解説していますのでぜひこちらもご覧ください。
リスティング広告運用の効果とは?メリット・デメリットとその成果を高める方法を徹底解説!

リスティング広告の始め方は?

実際にGoogle広告でリスティング広告を始めるための方法・手順について解説します。

  1. 広告アカウント作成と支払い方法を設定する
  2. キャンペーンを作成する
  3. キーワードを設定する
  4. 広告文を作成する
  5. 日額予算を設定する
  6. コンバージョンを設定する

また、リスティング広告の運用を開始するために必須となるものとして、以下の3つを用意しましょう。

・パソコン

・Googleアカウント

・自社のランディングページ

・支払いを行うクレジットカード

用意ができたら、早速広告アカウントの開設から始めましょう。

広告アカウント作成と支払い方法を設定する

まずは、アカウントを作成します。Google広告のページへアクセスし、画面右上の「今すぐ開始」をクリックしてログインします。ログインには、自身のGoogleアカウントのログイン情報を入力します。Googleアカウントを持っていない場合は、作成する必要があります。

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ログイン後、「最初のキャンペーンを作成」という画面に遷移します。ここではまず、会社名・ビジネス名と、自社ウェブサイトのURLを入力し、「次へ」をクリックします。

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「次へ」をクリック後、アカウントのリンクについて設定する画面へ遷移しますが、こちらは左下「スキップ」をクリックします。もしYoutubeアカウントなどを持っている場合は、リンクを行っても問題ありません。

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続いて、キャンペーン作成の画面が表示されます。ここからすぐにキャンペーンを作成することもできますが、今回は画面中央下の「アカウントのみを設定」をクリックします。

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ビジネス請求先住所国やタイムゾーンを設定します。国内での配信を考えている場合は、元々の入力から特に変更する必要はありません。

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最後に、支払い設定の設定を行います。支払いを行うクレジットカードの情報を登録しましょう。利用可能なカードは、American Express・VISA・Mastercard・JCBです。

下の2つについてはどちらも「はい」にチェックを入れることをおすすめします。Google広告の運用にあたって、新規の登場時にメールで教えてくれたり、役立つアドバイスを電話にて教えてくれます。

入力が完了したら、「送信」をクリックします。
これでアカウントの開設は完了です。

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キャンペーンを作成する

広告アカウントが作成できたら、広告設定の土台となる「キャンペーン」の作成を行います。広告の構成として、キャンペーン>広告グループ>広告となっており、キャンペーンを作成することは広告を設置する場所を作成するのと同義です。

Google広告の管理画面から、「+ 新しいキャンペーン」をクリックします。

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キャンペーン目標を設定します。配信を行う目標によって選択する項目は変わりますが、今回は販売促進を目的として検索広告(リスティング広告)を作成します。

目標で「販売促進」、キャンペーンタイプで「Search」を選択します。を選択します。

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続いて、キャンペーンでどのような手段で目標を達成するかを設定していきます。今回はWebサイトへのアクセスと電話での問い合わせを想定し、WebサイトのURL、電話番号を入力しています。また、販売促進の購入目標として、「購入」を選択します。
その後、キャンペーン名を設定します。キャンペーン名は「検索広告_購入」など、分かりやすいものに設定することをおすすめします。ちなみにキャンペーン名は後ほど変更することも可能です。

入力が完了したら「続行」をクリックします。

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続いて、単価設定を行います。広告運用を行うにあたって重視する項目を設定していきます。項目の候補は以下の通りです。

・コンバージョン    :購入や問い合わせの件数。CVとも呼ばれる
・コンバージョン値   :コンバージョンの価値

・クリック数      :広告のクリック数

・インプレッションシェア:広告の表示率

今回は「コンバージョン」を選択します。

コンバージョンを選んだ場合、「コンバージョン単価」を任意で設定することができます。コンバージョン単価とは、「1件コンバージョンを獲得するのにかかった費用」のことを示す指標で、顧客獲得単価や、CPAとも呼ばれます。例えば、広告費用を5万円使って5件のコンバージョンが獲得できた場合、コンバージョン単価は1万円となります。つまり、5万円で5件のコンバージョンを獲得できるように運用を行いたい場合は、目標コンバージョン単価を1万円で設定することで、Googleの機械学習により自動的に、目標コンバージョン単価がに基づいて広告の表示を行う動きをします。

ただし、この目標コンバージョン単価は万能ではなく、必ずしも設定した目標の通りに運用が進むわけではないことを理解しておきましょう。

「顧客の獲得」についてはチェックを入れずに「次へ」をクリックします。

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次に、配信ネットワークの設定です。こちらは、「Google検索パートナーネットワーク」のみを選択することをおすすめします。検索パートナーとはGoogle検索以外の広告掲載先です。パートナーネットワークを選択することで、Googleが持つ配信面以外にも広告が表示され、広告の成果を拡張してくれます。
Google検索ネットワークについて、詳細はこちら

ディスプレイネットワークは含めないことをおすすめします。ディスプレイネットワークを有効にすることで、検索結果以外の箇所にも広告が掲載されてしまうため、効果が出にくいところに配信を行い、費用を浪費してしまうことになりかねません。

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次は配信地域と言語の設定です。配信地域は、広告の配信を行いたい地域を設定します。ECサイトの場合は基本的に「日本」を選択します。店舗ビジネスの場合は店舗住所から半径⚪︎kmや、⚪︎⚪︎市という設定を行います。
また、設定した配信地域に関心のあるユーザーも含めるかを設定することも可能です。
言語設定は、基本的には日本語のままで問題ないかと思いますが、国内に住んでいる外国人向けにも配信を行いたい場合などは該当する言語を選択してください。

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オーディエンスセグメントは未設定のままで問題ありません。

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その他の設定を行います。ここでは、広告の開始日と終了日や広告の配信スケジュールを設定することが可能です。期間や配信する時間帯を指定したい場合はこちらを設定しましょう。入力が完了したら「次へ」をクリックします。

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キーワードを設定する


キャンペーンの作成ができたら、次はキーワードを設定していきましょう。キーワードの入力欄にはすでにいくつかのキーワードが入力されています。これは、先ほど入力した自社のWebサイトから関連性のありそうなものを自動で読み取ってキーワードとして入力されているものです。ある程度の関連性はありますが、こちらのキーワードは一旦削除して、自分でキーワードを設定することをおすすめします。

キーワードの選定方法や手順については、以下のコラムで紹介していますので、参考にしてみてください。キーワード選定はリスティング広告において最も重要な要素の一つであるため、決して手を抜かないことをおすすめします。

リスティング広告の効果を高めるキーワード選定とは?選び方と手順を徹底解説!

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広告文を作成する

続いて、広告文を作成・入稿していきましょう。広告文は、検索を行ったユーザーがWebで実際に目にするものであり、キーワード同様、広告の成果に大きく影響を与えるものです。こちらもしっかりと考えた上で作成することをおすすめします。

文字数の制限として、広告見出しについては30文字、説明文は90文字まで入力が可能です。

広告見出しには簡潔で分かりやすい訴求内容を盛り込み、説明文には、具体的な内容やセールの概要などを入れると良いでしょう。

作成が完了したら「次へ」をクリックします。

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日額予算を設定する

1日で配信したい予算を設定しましょう。デフォルトでは推奨予算が選択されていますが、自身が配信したい予算を「カスタム予算の設定」から入力しましょう。推奨予算は高めに設定されていることが多いため、注意が必要です。始めたての場合や、運用初心者の場合は、1,000円などの低い予算からスタートしても良いでしょう。その運用結果に応じて徐々に予算を増やしていくことも可能です。
日額予算を設定後、「次へ」をクリックします。

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遷移後の画面では、これまであなたが設定してきた内容が確認のために表示されます。これらの内容に誤りがなければ、右下の「キャンペーンを公開」をクリックします。クリック後すぐに配信が開始されるわけではなく、Google側の審査の時間がありますので、審査が完了次第、配信が開始します。

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コンバージョンを設定する

これまでの手順で、広告が無事配信されると思いますが、配信された広告がそのような成果をあげているのかを確認することも非常に重要です。ただし、今の状態では残念ながら、広告の効果を確認することはできません。厳密には、表示回数やクリック数などの数値は確認できますが、そこから何件、購入や問い合わせに繋がったのかを確認することができません。これらを確認するために、コンバージョンを設定していきます。

今回は、Googleタグマネージャー(GTM)というツールを活用してコンバージョンの設定を行います。

Googleタグマネージャーにログインし、画面右上「アカウントを作成」をクリックします。

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アカウント名を入力し、国を設定します。国内で配信を行う場合は「日本」を選択しましょう。その後コンテナ名を入力しますが、コンテナ名はサイトの名前など、分かりやすいものに設定します。
ターゲットプラットフォームは、実際に測定を行いたいプラットフォームを選択します。今回はウェブサイトでの測定を想定して進めるため、「ウェブ」を選択します。選択が完了したら「作成」をクリックします。利用規約が表示されるため、「はい」をクリックします。

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コンテナの作成が完了すると、タグが発行されます。画面中央に表示されたコードをコピーし、サイトに埋め込みます。ちなみに画面に表示されたメッセージで誤ってOKを推してしまっても、画面右上のIDをクリックすることで再度表示することができます。
これで下準備は完了です。

Googleタグマネージャーの画像1

それでは実際に、コンバージョン測定の設定を行います。今回は、配信する広告の遷移先Webサイトページで、申し込みや購入が完了した際に表示されるサンクスページが表示された際に、コンバージョンを計測することを想定して解説していきます。

Google広告管理画面で 目標>コンバージョン>概要を選択します。すでに管理画面上に「購入」というコンバージョンアクションが存在するため、「購入」をクリックします。

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「タグを設定する V」をクリックし、「Googleタグマネージャーを使用する」を選択すると、GTMの設定で必要となる「コンバージョンID」と「コンバージョンラベル」が表示されます。ここまで進んだら、再度GTMの画面へ移動します。

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GTM画面左側「タグ」を選択し、移動後の画面で右上「新規」をクリックします。

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画面上部でコンバージョン名を入力します。今回は「購入画面到達」という名前をつけました。

その後、タグタイプをクリックし、「Google広告のコンバージョントラッキング」を選択します。

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コンバージョンIDとコンバージョンラベルの欄に、先ほどGoogle広告管理画面で表示されたコンバージョンID、ラベルを入力します。

入力が完了したら、GTM画面右上「保存」をクリックします。

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続いて、トリガーを設定していきます。トリガーとは、どの行動をした時に先ほど設定したタグが発動するかを決定するきっかけのようなもので、トリガーを設定しない限りタグは発動しません。ちなみに、タグが発動することを「発火」を呼びます。タグを発火させるためにトリガーを設定していきましょう。

「トリガー」をクリックします。

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画面左側の「トリガー」をクリックし、「新規」をクリックします。

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トリガーのタイプを選択します。

今回は、サンクスページが表示された際にコンバージョンを計測したいので、ページビューを選択し、一部のページビューを選択します。
「Page URL」を選択し、サンクスページのURLを入力します。

最後にトリガー名を入力し、「保存」をクリックします。

これでトリガーの設定は完了です。

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トリガーが作成できたら、先ほど作成した「タグ」へ移動し、タグ名を選択します。選択後の画面で「トリガー」をクリックし、先ほど作成したトリガー名を選択します。

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最後に、画面右上「公開」をクリックし、バージョン名と説明を入力します。再度「公開」をクリックすると、コンバージョン測定の設定が完了します。

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リスティング広告で見るべき数値と運用のポイント

ここまで、リスティング広告運用を行うにあたってアカウントの作成からコンバージョン測定の設定までを自分自身で行う手順について解説しました。これで配信がスタートできる状態にはなりましたが、広告運用は、自分自身でその効果を分析し、改善していくところまでがセットです。せっかく配信が無事スタートできても、その効果を自身で見ることができなければ、あまり効果は期待できません。
ここでは、リスティング広告で最低限見るべき数値と、運用のポイントについて解説していきます。

Google広告の数値

Google広告でリスティング広告を運用するにあたって見るべき数値は以下の通りです。

・表示回数     :広告が表示された回数
・クリック数    :広告がクリックされた数
・クリック率    :広告が表示された回数のうち、クリックされた割合
・平均クリック単価 :1回のクリックにかかった費用の平均
・費用       :配信に使った費用
・コンバージョン  :コンバージョンの数
・コンバージョン単価:1件あたりのコンバージョンにかかった費用
・コンバージョン率 :広告が表示された回数のうち、コンバージョンに至った割合

Google広告では、上記の数値指標を常に表示し、確認を行うことをおすすめします。
管理画面での表示方法は以下の通りです。


管理画面から、「表示項目」をクリックします。

Google広告の画像26

その後、先ほど記載した指標を追加し、「適用」をクリックすれば完了です。

Google広告の画像27

これらの数値の動向をこまめに分析し、数値が悪化してきた場合はキーワードや広告文などの修正を行う必要があります。

リスティング広告を効果的に運用するコツ

リスティング広告を始めることは簡単ですが、重要なのは効果的に運用ができているのかということです。ここでは、ただ広告を出しただけで終わらないために、運用のコツについて解説します。

パフォーマンスを定期的にモニタリングする

管理画面で、クリック率やコンバージョン率などの数値を定期的に確認、分析しましょう。その上で、クリック率が低い場合は広告文の品質を改善し、コンバージョン率が低い場合は遷移先のランディングページを最適化し、ユーザーが購入までスムーズに辿り着けるよう意識した設計を行うなどの改善施策を立案・実行します。

除外キーワードを設定する


キーワードの選定についてはすでに解説しましたが、キーワードには、「除外キーワード」というものが存在します。設定したキーワードのマッチタイプを部分一致に設定していた場合など、無関係や語句が検索に引っ掛かり、クリックにつながってしまうこともよくありますが、除外キーワードとは、このキーワードでユーザーが検索を行った場合には広告を表示しないように指定するためのキーワードです。この除外キーワードを設定することで、広告の無駄なクリックを減らし、広告費の無駄を削減することが可能になります。

除外キーワードの設定方法は、以下の通りです。

Google広告の管理画面左側の「キャンペーン」をクリックし、「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」を選択します。

画面中央「検索キーワード」で「除外検索キーワード」を選択し、「+マーク」をクリックします。

Google広告の画像28

切り替わった画面で除外設定したいキーワードを入力し、下の「保存」をクリックすることで追加が完了します。

Google広告の画像29

除外キーワードを上手く活用し、広告のパフォーマンスを最適化しましょう。

広告文のA/Bテストを行う


広告文は複数配信することができるため、3パターンほど広告文を作成してA/Bテストを実施し、効率を比較するのもおすすめです。
広告文の訴求を比較したい場合、Aの広告文では「20%オフ」「セール開催中」という風に、価格面での訴求を行い、Bの広告文では、「機能性抜群」「スタイリッシュ」など機能面や実用性での訴求を行います。これらの広告文で同時に一定期間配信を行い、データにどのような差が出るのかを分析したり、順位を付けます。
分析の結果、Aの広告文の方が効率がよかった場合は、Aの広告文を残し、新たに「今だけお得」「期間限定」など、限定感を訴求するCの広告文を作成し、また比較を行う、というように、継続的にA/Bテストを行っていくことで、PDCAを回し、広告文の最適化が図られていきます。

なお、注意点として、A/Bテストを行う際には、比較したい項目を1つに限定しましょう。複数のポイントで比較すると、どの項目が影響して効率が変わっているのかが判断できなくなります。

リスティング広告を専門家に任せるのも一つの手段

様々なメリットや大きな成果が期待でき、すぐに始めることができるリスティング広告ですが、知識がない初心者の方がいきなり運用、管理を行うのは難しく、かえって逆効果になってしまうこともあります。せっかくリスティング広告運用を行うのであれば、知識を有した広告運用代行業者や、広告代理店などの専門家に任せることも重要です。ここでは、リスティング広告運用を専門家に任せるメリットについて紹介します。

自社のリソースを節約できる

リスティング広告運用を専門の代理店に依頼することで、広告運用に関する全ての業務を任せることができます。これにより、自社のマーケティング担当者は他の重要な業務に集中できるようになり、効率的な業務運営が可能になります。

キーワード選定や運用ノウハウの活用

広告代理店などの専門家は、これまでの豊富な運用経験と実績データを有しています。そのため、実績に基づき、効果を最大化するための最適なキーワード選定と運用を行うことが可能であり、失敗の可能性を低くすることができます。

レポート分析と継続的な効果測定と改善提案

広告代理店では、広告運用の効果測定を行い、その結果を定期的にレポートにまとめて分析し、広告の最適化を図ります。そのため、データに基づいた客観的な分析を行うことができ、また、豊富な実績と掛け合わせて広告効果を最大化することが可能です。また、定期的な分析を行うことで効率が悪い部分についての改善を迅速に行うことができ、効率良く広告を運用していくことができます。

最新情報を入手しやすく最適な運用が可能

運用を行う代理店が、Yahoo!やGoogleなどの認定代理店である場合は、リスティング広告の最新の情報を常に入手可能であるため、それらの情報を基に最適な運用方法を提案をしてもらうことが可能です。自身でリスティング広告を運用する場合には、インターネット上の様々な情報を参考にしていくことになるかと思いますが、情報が古かったり、内容が間違っているといったことも多くあり、判断が付かない状態で正しい、かつ最新の情報を集めるのは困難と言えます。

その点、認定代理店に運用を任せる場合は、最新の情報が優先して伝えられるため、広告代理店を通じてその最新情報を得ることが可能となります。

株式会社ArchRiseもリスティング広告運用に対応しています。

株式会社ArchRiseもリスティング広告運用に関して豊富な実績を有しており、リスティング広告の他にも、SEO対策やSNS広告、コンサルティング、コンテンツマーケティング、構築など多岐にわたるデジタルマーケティングサービスを提供しています。豊富な実績とデータに基づいた最適な運用で、お客様の目標達成を全力で支援します。リスティング広告を専門家に依頼することを検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ | Googleリスティング広告でビジネスを加速させよう

Googleリスティング広告を導入することは、即効性が高く、ターゲットを絞った広告運用が可能になります。成功のためには、戦略の策定、適切なキーワード選定、広告文の最適化、データ分析を継続的に行うことが重要です。

本コラムで紹介したポイントを押さえ、戦略的に広告運用を行うことで、売上向上やリード獲得の効果を最大化できます。ぜひ、自社のビジネスに適した方法でGoogleリスティング広告を活用してみてください。

あなたのビジネスでの成功を心より応援しています。最後までお読みいただきありがとうございました。

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