リスティング広告を初心者でも簡単に始められるやり方とは?手順と運用方法を徹底解説!

リスティング広告を初心者でも簡単に始められるやり方とは?手順と運用方法を徹底解説! のサムネイル

リスティング広告を配信し、集客を拡大したいと思っている方の中で、「始めたいけど面倒くさそう」「どうやって始めたら良いか分からない」という悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?

確かにリスティング広告を配信するためには、様々な工程を踏む必要がありますが、それらを行うだけで簡単にスタートすることができるんです。

本コラムでは、リスティング広告を始めるために必要な手順について、詳しく丁寧に解説しています。なお、本コラムでは、Google広告での運用を想定して解説しています。
新しくWebの担当者になった方や、初心者の方にも分かりやすいよう、画像付きで解説していますので、ガイドのような感覚でお読みいただけます。ぜひ最後までご覧ください!

目次

リスティング広告の基礎知識

リスティング広告を始める手順を紹介する前に、まずはリスティング広告についての基礎知識について解説します。リスティング広告とは何か、その特徴とメリット、そしてリスティング広告にかかる費用について詳しく見ていきます。

リスティング広告とは?

リスティング広告とは、検索連動型広告とも呼ばれ、検索エンジンの結果ページの画面に掲載される広告で、ユーザーが入力したキーワードに基づいてWebサイト上にテキスト形式で表示されます。ユーザーの検索意図に応じた広告を表示するため、ターゲティング精度の高さと即効性が特徴です。例えば、名古屋でランチが食べられるお店を探しているユーザーが「名古屋 ランチ」というキーワードで検索した場合、そのキーワードに関連する広告がWenサイト上に表示されます。

リスティング広告は、Google広告やYahoo!広告などのプラットフォームを通じて配信され、クリック課金型(PPC:Pay-Per-Click)で費用が発生します。この広告形式は、ユーザーの検索意図に応じた広告を表示できるため、高いコンバージョン率が期待できます。

リスティング広告のメリットは?

リスティング広告の概要について理解したところで、次はリスティング広告のメリットについて、その理由とあわせて3つ紹介します。

高いコンバージョン率が期待できる

リスティング広告は、ユーザーが入力する検索キーワードに基づいて広告が表示されるため、興味を持つ可能性の高いユーザーである、顕在層にリーチできます。例えば、ユーザーが「メンズ パーカー」というキーワードで検索を行った場合、ユーザーはパーカーを購入したいと思って検索を行っている可能性が高いため、広告がユーザーの目に留まり、クリックした場合、そのまま購入に繋がる可能性も高くなります。

ターゲティング精度が高い

リスティング広告は、広告が表示されるタイミングや場所、年齢や性別などをキーワードに基づいて調整できるため、広告を表示する相手を限定することが可能であり、無駄な広告費を削減することができます。例えば、地域・性別・年齢をターゲティングとして設定することで、名古屋に住む20〜30代の女性に対してのみ広告を配信するということが可能です。

即効性がある

リスティング広告は、配信を開始するまでのハードルが低く、アカウントの開設や支払い方法の設定など、最小限の設定ができれば配信をすぐにスタートすることができます。バナーを活用したディスプレイ広告などと比べて、素材の準備に時間がかかることもなく、比較的早く始めることが可能です。名古屋で期間限定のイベントを実施するため、その期間に合わせてすぐに広告を配信したいという場合でも、リスティング広告であれば実現可能です。

費用対効果が良い

リスティング広告はクリック課金型を採用しているため、広告費用を無駄にすることなく、興味を持ったユーザーだけにコストを費やすことができます。また、日額予算や月の上限予算を設定できるため、小規模なビジネスでも手軽に始めることが可能です。また、広告効果を測定しながら柔軟に予算配分を変更することもできます。限られた少額の予算の中でユーザーにアプローチが可能であり、その費用対効果が高いこともメリットの一つです。

リスティング広告を始める前の準備

広告運用の目的を明確にする

リスティング広告を運用するにあたって、まずはその目的を明確にすることが重要です。どのような目的で広告の配信を行い、どのような効果を期待するのかを定めた上で配信を開始しなければ、広告の成果を最大化させることはできません。また、その目的はリスティング広告で達成すべきなのかも考える必要があります。まずは自社でどのような効果を期待するかをしっかり考えましょう。
広告配信における主な目的は大きく分けると以下の通りです。自社の目的に応じて戦略を立てましょう。

コンバージョンの獲得
自社のWebサイトで、商品の購入や予約、申し込みなど、コンバージョンを獲得する目的で広告配信を行います。

クリックの獲得
表示された広告をクリックしてもらうことで、Webサイトへの流入を促したいという目的で広告配信を行います。このような場合は、テキストで広告が表示されるリスティング広告よりも、視覚的にユーザーの興味を惹きやすいディスプレイ広告を用いる方が効果が出やすいです。

認知拡大
広告を表示することで自社ブランドの認知拡大を狙うために広告配信を行います。この目的の場合は、リスティング広告での運用をおすすめしません。先鋭するキーワードにもよりますが、リスティング広告は、ユーザーが検索を行った語句に応じて広告が表示されるため、自社ブランドに対する認知があまりない状態では、検索されないため広告もあまり表示されません。認知拡大を目的とする場合は、リスティング広告ではなく、画像や動画などのクリエイティブを表示することができるディスプレイ広告での配信がおすすめです。

配信する媒体を明確にする

次に、リスティング広告を配信する媒体を決めましょう。リスティング広告を配信する媒体としては、Google広告、Yahoo!広告の2種類があり、どちらの媒体を選ぶかで、広告を表示できる配信面が決まります。Google広告の場合はGoogleが持っている配信面に広告が表示され、Yahoo!広告の場合はYahoo!が持っている配信面に広告が表示されます。
Google広告とYahoo!広告にはそれぞれの特徴や違いがあり、一般的にはGoogleは若年層の利用が多く、Yahoo!は年配の方の利用が多いと言われています。そのため、扱う商材がどの年齢層向けかによって、どちらの媒体で広告を出稿するかを決めるのも一つの手段です。

また、ターゲティングの設定についても、媒体によって設定できる項目が異なります。Google広告は年齢や性別、世帯年収や興味・関心に基づいてターゲットを設定できるのに対し、Yahoo!広告ではこれらの項目でターゲティングを行うことはできません。

リスティング広告のやり方

広告運用の目的と方向性が定まったら、実際にリスティング広告を始めるための準備をしていきましょう。準備のステップは次の通りです。

  1. 広告アカウント作成と支払い方法を設定する
  2. キャンペーンを作成する
  3. キーワードを設定する
  4. 広告文を作成する
  5. 日額予算を設定する
  6. コンバージョンを設定する

また、リスティング広告の運用を開始するために必須となるものとして、以下の3つを用意しましょう。

・パソコン

・Googleアカウント

・自社のランディングページ

・支払いを行うクレジットカード

用意ができたら、早速広告アカウントの開設から始めましょう。

広告アカウント作成と支払い方法を設定する

まずは、アカウントを作成します。Google広告のページへアクセスし、画面右上の「今すぐ開始」をクリックしてログインします。ログインには、自身のGoogleアカウントのログイン情報を入力します。Googleアカウントを持っていない場合は、作成する必要があります。

Google広告の画面1

ログイン後、「最初のキャンペーンを作成」という画面に遷移します。ここではまず、会社名・ビジネス名と、自社ウェブサイトのURLを入力し、「次へ」をクリックします。

Google広告の画面2

「次へ」をクリック後、アカウントのリンクについて設定する画面へ遷移しますが、こちらは左下「スキップ」をクリックします。もしYoutubeアカウントなどを持っている場合は、リンクを行っても問題ありません。

Google広告の画面3

続いて、キャンペーン作成の画面が表示されます。ここからすぐにキャンペーンを作成することもできますが、今回は画面中央下の「アカウントのみを設定」をクリックします。

Google広告の画面4

ビジネス請求先住所国やタイムゾーンを設定します。国内での配信を考えている場合は、元々の入力から特に変更する必要はありません。

Google広告の画面5

最後に、支払い設定の設定を行います。支払いを行うクレジットカードの情報を登録しましょう。利用可能なカードは、American Express・VISA・Mastercard・JCBです。

下の2つについてはどちらも「はい」にチェックを入れることをおすすめします。Google広告の運用にあたって、新規の登場時にメールで教えてくれたり、役立つアドバイスを電話にて教えてくれます。

入力が完了したら、「送信」をクリックします。
これでアカウントの開設は完了です。

Google広告の画面6

キャンペーンを作成する

広告アカウントが作成できたら、広告設定の土台となる「キャンペーン」の作成を行います。広告の構成として、キャンペーン>広告グループ>広告となっており、キャンペーンを作成することは広告の置き場所を作成するのと同義です。

Google広告の管理画面から、「+ 新しいキャンペーン」をクリックします。

Google広告の画面7

キャンペーン目標を設定します。配信を行う目標によって選択する項目は変わりますが、今回は販売促進を目的として検索広告(リスティング広告)を作成します。

目標で「販売促進」、キャンペーンタイプで「Search」を選択します。を選択します。

Google広告の画面8
Google広告の画面9

続いて、キャンペーンでどのような手段で目標を達成するかを設定していきます。今回はWebサイトへのアクセスと電話での問い合わせを想定し、WebサイトのURL、電話番号を入力しています。また、販売促進の購入目標として、「購入」を選択します。
その後、キャンペーン名を設定します。キャンペーン名は「検索広告_購入」など、分かりやすいものに設定することをおすすめします。ちなみにキャンペーン名は後ほど変更することも可能です。

入力が完了したら「続行」をクリックします。

Google広告の画面10

続いて、単価設定を行います。広告運用を行うにあたって重視する項目を設定していきます。項目の候補は以下の通りです。

・コンバージョン    :購入や問い合わせの件数。CVとも呼ばれる
・コンバージョン値   :コンバージョンの価値

・クリック数      :広告のクリック数

・インプレッションシェア:広告の表示率

今回は「コンバージョン」を選択します。

コンバージョンを選んだ場合、「コンバージョン単価」を任意で設定することができます。コンバージョン単価とは、「1件コンバージョンを獲得するのにかかった費用」のことを示す指標で、顧客獲得単価や、CPAとも呼ばれます。例えば、広告費用を5万円使って5件のコンバージョンが獲得できた場合、コンバージョン単価は1万円となります。つまり、5万円で5件のコンバージョンを獲得できるように運用を行いたい場合は、目標コンバージョン単価を1万円で設定することで、Googleの機械学習により自動的に、目標コンバージョン単価がに基づいて広告の表示を行う動きをします。

ただし、この目標コンバージョン単価は万能ではなく、必ずしも設定した目標の通りに運用が進むわけではないことを理解しておきましょう。

「顧客の獲得」についてはチェックを入れずに「次へ」をクリックします。

Google広告の画面11

次に、配信ネットワークの設定です。こちらは、「Google検索パートナーネットワーク」のみを選択することをおすすめします。検索パートナーとはGoogle検索以外の広告掲載先です。パートナーネットワークを選択することで、Googleが持つ配信面以外にも広告が表示され、広告の成果を拡張してくれます。
Google検索ネットワークについて、詳細はこちら

ディスプレイネットワークは含めないことをおすすめします。ディスプレイネットワークを有効にすることで、検索結果以外の箇所にも広告が掲載されてしまうため、効果が出にくいところに配信を行い、費用を浪費してしまうことになりかねません。

Google広告の画面12

次は配信地域と言語の設定です。配信地域は、広告の配信を行いたい地域を設定します。ECサイトの場合は基本的に「日本」を選択します。店舗ビジネスの場合は店舗住所から半径⚪︎kmや、⚪︎⚪︎市という設定を行います。
また、設定した配信地域に関心のあるユーザーも含めるかを設定することも可能です。
言語設定は、基本的には日本語のままで問題ないかと思いますが、国内に住んでいる外国人向けにも配信を行いたい場合などは該当する言語を選択してください。

Google広告の画面13

オーディエンスセグメントは未設定のままで問題ありません。

Google広告の画面14

その他の設定を行います。ここでは、広告の開始日と終了日や広告の配信スケジュールを設定することが可能です。期間や配信する時間帯を指定したい場合はこちらを設定しましょう。入力が完了したら「次へ」をクリックします。

Google広告の画面15

キーワードを設定する


キャンペーンの作成ができたら、次はキーワードを設定していきましょう。キーワードの入力欄にはすでにいくつかのキーワードが入力されています。これは、先ほど入力した自社のWebサイトから関連性のありそうなものを自動で読み取ってキーワードとして入力されているものです。ある程度の関連性はありますが、こちらのキーワードは一旦削除して、自分でキーワードを設定することをおすすめします。

キーワードの選定方法や手順については、以下のコラムで紹介していますので、参考にしてみてください。キーワード選定はリスティング広告において最も重要な要素の一つであるため、決して手を抜かないことをおすすめします。

リスティング広告の効果を高めるキーワード選定とは?選び方と手順を徹底解説!

Google広告の画面16

広告文を作成する

続いて、広告文を作成・入稿していきましょう。広告文は、検索を行ったユーザーがWebで実際に目にするものであり、キーワード同様、広告の成果に大きく影響を与えるものです。こちらもしっかりと考えた上で作成することをおすすめします。

文字数の制限として、広告見出しについては30文字、説明文は90文字まで入力が可能です。

広告見出しには簡潔で分かりやすい訴求内容を盛り込み、説明文には、具体的な内容やセールの概要などを入れると良いでしょう。

作成が完了したら「次へ」をクリックします。

Google広告の画面17
Google広告の画面18

日額予算を設定する

1日で配信したい予算を設定しましょう。デフォルトでは推奨予算が選択されていますが、自身が配信したい予算を「カスタム予算の設定」から入力しましょう。推奨予算は高めに設定されていることが多いため、注意が必要です。始めたての場合や、運用初心者の場合は、1,000円などの低い予算からスタートしても良いでしょう。その運用結果に応じて徐々に予算を増やしていくことも可能です。
日額予算を設定後、「次へ」をクリックします。

Google広告の画面19

遷移後の画面では、これまであなたが設定してきた内容が確認のために表示されます。これらの内容に誤りがなければ、右下の「キャンペーンを公開」をクリックします。クリック後すぐに配信が開始されるわけではなく、Google側の審査の時間がありますので、審査が完了次第、配信が開始します。

Google広告の画面20

コンバージョンを設定する

これまでの手順で、広告が無事配信されると思いますが、配信された広告がそのような成果をあげているのかを確認することも非常に重要です。ただし、今の状態では残念ながら、広告の効果を確認することはできません。厳密には、表示回数やクリック数などの数値は確認できますが、そこから何件、購入や問い合わせに繋がったのかを確認することができません。これらを確認するために、コンバージョンを設定していきます。

今回は、Googleタグマネージャー(GTM)というツールを活用してコンバージョンの設定を行います。

Googleタグマネージャーにログインし、画面右上「アカウントを作成」をクリックします。

GTM画像1

アカウント名を入力し、国を設定します。国内で配信を行う場合は「日本」を選択しましょう。その後コンテナ名を入力しますが、コンテナ名はサイトの名前など、分かりやすいものに設定します。
ターゲットプラットフォームは、実際に測定を行いたいプラットフォームを選択します。今回はウェブサイトでの測定を想定して進めるため、「ウェブ」を選択します。選択が完了したら「作成」をクリックします。利用規約が表示されるため、「はい」をクリックします。

GTM画像2

コンテナの作成が完了すると、タグが発行されます。画面中央に表示されたコードをコピーし、サイトに埋め込みます。ちなみに画面に表示されたメッセージで誤ってOKを推してしまっても、画面右上のIDをクリックすることで再度表示することができます。
これで下準備は完了です。

GTM画像3

それでは実際に、コンバージョン測定の設定を行います。今回は、配信する広告の遷移先Webサイトページで、申し込みや購入が完了した際に表示されるサンクスページが表示された際に、コンバージョンを計測することを想定して解説していきます。

Google広告管理画面で 目標>コンバージョン>概要を選択します。すでに管理画面上に「購入」というコンバージョンアクションが存在するため、「購入」をクリックします。

Google広告画像21

「タグを設定する V」をクリックし、「Googleタグマネージャーを使用する」を選択すると、GTMの設定で必要となる「コンバージョンID」と「コンバージョンラベル」が表示されます。ここまで進んだら、再度GTMの画面へ移動します。

Google広告画像22

GTM画面左側「タグ」を選択し、移動後の画面で右上「新規」をクリックします。

GTM画像4

画面上部でコンバージョン名を入力します。今回は「購入画面到達」という名前をつけました。

その後、タグタイプをクリックし、「Google広告のコンバージョントラッキング」を選択します。

GTM画像5

コンバージョンIDとコンバージョンラベルの欄に、先ほどGoogle広告管理画面で表示されたコンバージョンID、ラベルを入力します。

入力が完了したら、GTM画面右上「保存」をクリックします。

GTM画像6

続いて、トリガーを設定していきます。トリガーとは、どの行動をした時に先ほど設定したタグが発動するかを決定するきっかけのようなもので、トリガーを設定しない限りタグは発動しません。ちなみに、タグが発動することを「発火」を呼びます。タグを発火させるためにトリガーを設定していきましょう。

「トリガー」をクリックします。

GTM画像7

画面左側の「トリガー」をクリックし、「新規」をクリックします。

GTM画像8

トリガーのタイプを選択します。

今回は、サンクスページが表示された際にコンバージョンを計測したいので、ページビューを選択し、一部のページビューを選択します。
「Page URL」を選択し、サンクスページのURLを入力します。

最後にトリガー名を入力し、「保存」をクリックします。

これでトリガーの設定は完了です。

GTM画像9
GTM画像10

トリガーが作成できたら、先ほど作成した「タグ」へ移動し、タグ名を選択します。選択後の画面で「トリガー」をクリックし、先ほど作成したトリガー名を選択します。

GTM画像11

最後に、画面右上「公開」をクリックし、バージョン名と説明を入力します。再度「公開」をクリックすると、コンバージョン測定の設定が完了します。

GTM画像12
GTM画像13

リスティング広告で見るべき数値と運用のポイント

ここまで、リスティング広告運用を行うにあたってアカウントの作成からコンバージョン測定の設定までを自分自身で行う手順について解説しました。これで配信がスタートできる状態にはなりましたが、広告運用は、自分自身でその効果を分析し、改善していくところまでがセットです。せっかく配信が無事スタートできても、その効果を自身で見ることができなければ、あまり効果は期待できません。
ここでは、リスティング広告で最低限見るべき数値と、運用のポイントについて解説していきます。

Google広告の数値


Google広告でリスティング広告を運用するにあたって見るべき数値は以下の通りです。

・表示回数     :広告が表示された回数

・クリック数    :広告がクリックされた数

・クリック率    :広告が表示された回数のうち、クリックされた割合

・平均クリック単価 :1回のクリックにかかった費用の平均

・費用       :配信に使った費用

・コンバージョン  :コンバージョンの数

・コンバージョン単価:1件あたりのコンバージョンにかかった費用

・コンバージョン率 :広告が表示された回数のうち、コンバージョンに至った割合

Google広告では、上記の数値指標を常に表示し、確認を行うことをおすすめします。

管理画面での表示方法は以下の通りです。

管理画面から、「表示項目」をクリックします。

Google広告画像23

その後、先ほど記載した指標を追加し、「適用」をクリックすれば完了です。

Google広告画像24

これらの数値の動向をこまめに分析し、数値が悪化してきた場合はキーワードや広告文などの修正を行う必要があります。

リスティング広告を効果的に運用するコツ

パフォーマンスを定期的にモニタリングする


管理画面で、クリック率やコンバージョン率などの数値を定期的に確認、分析しましょう。その上で、クリック率が低い場合は広告文の品質を改善し、コンバージョン率が低い場合は遷移先のランディングページを最適化し、ユーザーが購入までスムーズに辿り着けるよう意識した設計を行うなどの改善施策を立案・実行します。

除外キーワードを設定する


キーワードの選定についてはすでに解説しましたが、キーワードには、「除外キーワード」というものが存在します。設定したキーワードのマッチタイプを部分一致に設定していた場合など、無関係や語句が検索に引っ掛かり、クリックにつながってしまうこともよくありますが、除外キーワードとは、このキーワードでユーザーが検索を行った場合には広告を表示しないように指定するためのキーワードです。この除外キーワードを設定することで、広告の無駄なクリックを減らし、広告費の無駄を削減することが可能になります。

除外キーワードの設定方法は、以下の通りです。

Google広告の管理画面左側の「キャンペーン」をクリックし、「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」を選択します。

画面中央「検索キーワード」で「除外検索キーワード」を選択し、「+マーク」をクリックします。

Google広告画像25

切り替わった画面で除外設定したいキーワードを入力し、下の「保存」をクリックすることで追加が完了します。

Google広告画像26

除外キーワードを上手く活用し、広告のパフォーマンスを最適化しましょう。

広告文のA/Bテストを行う


広告文は複数配信することができるため、3パターンほど広告文を作成してA/Bテストを実施し、効率を比較するのもおすすめです。
広告文の訴求を比較したい場合、Aの広告文では「20%オフ」「セール開催中」という風に、価格面での訴求を行い、Bの広告文では、「機能性抜群」「スタイリッシュ」など機能面や実用性での訴求を行います。これらの広告文で同時に一定期間配信を行い、データにどのような差が出るのかを分析したり、順位を付けます。
分析の結果、Aの広告文の方が効率がよかった場合は、Aの広告文を残し、新たに「今だけお得」「期間限定」など、限定感を訴求するCの広告文を作成し、また比較を行う、というように、継続的にA/Bテストを行っていくことで、広告文の最適化が図られていきます。

なお、注意点として、A/Bテストを行う際には、比較したい項目を1つに限定しましょう。複数のポイントで比較すると、どの項目が影響して効率が変わっているのかが判断できなくなります。

リスティング広告に関するよくある質問

リスティング広告運用を行うにあたってよく聞かれる質問とその回答を紹介します。

初心者でもリスティング広告を成功させられますか?

初心者の方でもしっかりと広告についての知識を身につけ、適切なツールを活用しながら定期的に数値の分析、改善を行うことで広告の効果を上げることは可能です。一方で、リスティング広告の運用・管理にはある程度の経験・ノウハウが求められることもあり、時間を要するというデメリットもあります。効率的に広告効果を最大化したいと考えている場合には、広告代理店や広告運用代行会社などの専門家に依頼することも有効な手段といえます。代理店の資料をダウンロードしたり、電話で問い合わせをするのも良いでしょう。自社のリソースや料金を考慮した上で判断することが大切です。

最低限の予算でどのくらいの効果が期待できるのか?

リスティング広告は少額の予算で始められる広告であり、例えば月額5万円程度の予算でも、適切に運用すればリード獲得や売上向上が可能です。状況に応じて使う費用を決めましょう。

運用で失敗しないためのポイントは?

定期的な効果測定と広告の最適化を行うことで広告効果が上がっていきます。初心者の方が失敗しないためには、まずは少額の費用から広告運用を行い、経験や数値の結果に応じて徐々に配信に充てる金額を増やしていくのが良いでしょう。

株式会社ArchRiseもリスティング広告運用に対応しています。

株式会社ArchRiseもリスティング広告運用における豊富な実績を持っています。また、リスティング広告運用の他にも、SEO対策やSNS広告、サイト制作、コンテンツマーケティングなど多岐にわたるデジタルマーケティングサービスを提供しています。様々なご要望に向き合い、クライアントの目標達成を支援します。ご相談は無料で可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

本記事では、リスティング広告を始める方法から、上手に運用するためのコツまでを解説しました。リスティング広告は誰もが気軽に始めることができる広告で、しっかり運用できれば、そこから得られる効果も大きいですが、もしも運用が難しいと感じる場合には、代理店などの専門家に相談するのも一つの手です。自分自身で運用できるかどうかを考慮し、検討しましょう。
本コラムがあなたの悩みを解決する一助になれば幸いです。あなたの成功を心より応援しています!最後までお読みいただきありがとうございました。

目次